kamokano

彼方のうたのkamokanoのレビュー・感想・評価

彼方のうた(2023年製作の映画)
3.5
台詞の少なさ、ショットの長さが眠気を誘発し居眠り不可避の杉田監督作品。でも断片的にシーンの所々が脳裏に焼きついていて、あれってどういうシーンだったっけ、と後々考えさせられる。だけどその前後を思い出そうとしても記憶が逃げていく、それが起きてすぐ夢を思い出そうとする端から薄れていくのと似ていて、そんなつかみどころのなさを魅力に感じる唯一無二な作品。(シンプルに寝てるから話が分からんってのはあるけど、脈絡ないあのシーンは二度と見つけられなさそうな・・あの登場人物は存在するのかもしくは・・と確信を持てない不安に駆られる)

いまは正直分からない話でした。だけど喪失の悲しみと自分が向き合うことになったときこの映画が癒しとなる気がしている。
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