大正末年の1926年。新派の劇作家・松崎春孤は、落とした付け文が縁で品子という美しい女と出会う。その後も3度続いた奇妙な出会いを、パトロンの玉脇に打ち明けた松崎は、品子と一夜を共にした部屋…
>>続きを読む悪夢にさいなまれている画家・竹久夢二は、駆け落ちを約束した恋人・彦乃と待ち合わせている金沢へ向かった。しかし待てども彦乃は現れず、夢二は湖上で出会った美女・巴代に惹かれ、逢瀬を重ねる。そん…
>>続きを読む士官学校の教授・青地豊二郎と、元同僚で無頼の友人・中砂糺は、旅先の宿で弟の葬式帰りだという芸者・小稲と出会う。1年後、結婚したという中砂の家を訪ねた青地は、新妻の園を見て驚く。彼女はかつて…
>>続きを読む永井荷風の原作といわれる“四畳半襖の下張り”をヒントに、神代辰巳がシナリオ化した問題作。遊びの限りをつくした中年男と初見の芸者・袖子との床のシーンが映像化され、エロティシズムの原点に帰った…
>>続きを読む一流の映画監督・グイドは悪夢にうなされるようになり、療養と称して温泉にやってきた。妻にも愛人にも愛想が尽きている彼は、若い女優のクラウディアに心奪われていた。せわしない時間が流れるなか、や…
>>続きを読む夜ごと日ごと、天井裏を散歩し、他人の生活をのぞき、ついにはモルヒネの滴下殺人に至る「屋根裏の散歩者」を基に、乱歩が偏愛し、追及してやまなかった悪魔的な快楽の様々な要素をもり込み、つかの間の…
>>続きを読む朱雀帝の頃、政争の犠牲となって最愛の人・榊の前を失った天文学者・安倍保名は正気を失い、都を追われて流浪。保名は悲しみの流浪を続けるうち、旅先で榊の前の妹・葛の葉姫と、葛の葉姫に化けた白狐に…
>>続きを読む女優で劇作家のナオミ(中原翔子)は一夏借りた山荘で、かつて自分の夫を略奪した女優ミズキ(河野知美)を呼び寄せ、芝居の稽古を始める。題材となるのはある謎めいた母親殺しの事件だった。マネージャ…
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