アンソニー

夢二 4Kデジタル完全修復版のアンソニーのレビュー・感想・評価

夢二 4Kデジタル完全修復版(1991年製作の映画)
4.1
圧倒されました。
ストーリーとか整合性とか
めちゃくちゃなシーンも多く
笑っちゃうところもありましたが
それすらも良かった。
僕らが観るとカオスに観えますが
鈴木清順さんの中では
繋がりのある一つの物語なのかなと
考えてしまいます。
一つ一つの物語と構図が最高で
難解なんだけど目が離せない。
こんな体験なかなか出来るものじゃ
ないと思います。
観て良かった。

絵を描くという事が
現実を写し取りながら
作者にしか見ることの出来ない
美しさを閉じ込める行為だとするならば、
それは現実と幻想の狭間を垣間見る
まさにこの映画のような
体験なのかもしれません。