おかちゃん

夢二 4Kデジタル完全修復版のおかちゃんのレビュー・感想・評価

夢二 4Kデジタル完全修復版(1991年製作の映画)
3.0
前作のテーマを更に進化させようと画という世界に具現化している。

大正浪漫臭は相変わらずだが、私には少し薄明かるくPOPに感じられた。

これも、「ジュリー」のなせる技か?(笑)
美の探求≒性の探求➡️生の探求

2024.01加筆
POP感→浮遊感に繋がり、それは清順の世界観に繋がる事に気がついた。
そう、所詮此の世は浮世なのだ。
その浮世で、映画屋家業をやって画家・詩人・デザイン家やってそうして漂っていく。まるで夢二のように。プロモ用の画は、漂う紙風船に翻弄される沢田ジュリーで表現する。
しかし、これらの美は、間違いなく人間がなした作品であり、どれも生を映すのだ。そう考えると、気持ちもどこか軽くなり、POP(薄明かり)になるのである。