生命を目的としてではなく、目的の手段として扱うことの問題提起が、養鶏を通して、あるいは妊娠を通して描かれていたように思う。また、重いテーマに成りかねないところを全編テンポよく暗くならずに描かれていたことで、制作側のバイアスを掛けずに、素の状態で鑑賞者に問題提起する効果があったように思った。
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養鶏場を舞台に夫婦、妊娠、家父長制、家畜などを絡めながら生命や慣習に目を向けさせる内容。
同年代の人たちが集団生活する場に、夫の浮気相手の女の子が夫の子を身ごもっていると宣言して共同生活するという舞台設定があり、その状況下で登場人物たちはどう振る舞うかという構造の作品。お笑いコントのように特殊な状況を設定し、その状況におかれた人物たちの行動を観客が見守る構造になっている。
途中、鶏が飼い殺しから逃れて空を舞うシーンが脈絡なく出てきて、このシーンいる？という感じではあったが、一方でそういうシーンは伏線用だとわかってはいたので、ラストで該当シーンの伏線回収がされて納得感があった。
鶏にも意思はあるし、佐々木心音さん演じる妻にも意思はあるのだ。
罪を有耶無耶にすることもなく物語は綺麗にまとめられていたように思う。人物描写も前半で女性陣のキャラの特徴付けがしっかりなされていたおかげで、説明台詞はなく台詞少なめながらそれぞれの立場に立った登場人物たちの群像劇がしっかり描かれていて素晴らしかった。
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佐々木心音さん 石川瑠華さん 木口健太さん 久田松真耶さん 藤主税さん 牛丸亮監督によるトークイベント付き上映を鑑賞。
好きになる女性を顔で選ぶことはないのだけど、顔の好みはあって、それが佐々木心音さん。実物の心音さんを一目見たくて本作とトークイベントを観覧。他の作品のようにヌードや濡れ場シーンは皆無で心音さんの素敵な笑顔を堪能できて最高だった。
ちょっと受け口の日本美人的な顔立ちながら、いたずらっぽい笑顔をする表情がたまらんのよね。和装姿が見たい。
