まこと

アキレスと亀のまことのレビュー・感想・評価

アキレスと亀(2008年製作の映画)
3.9
北野武監督作
監督の葛藤を描いた芸術家3部作の3作目
子供の時から絵ばかり描いてきた主人公
そんな純粋な彼を愛する妻
しかし絵は売れない、貧乏で娘には愛想尽かされる
そんな彼の選んだ答えとは…芸術とは

芸術って狂気 もし天才でもゴッホみたいに生前評価されないことがある世界
死んだ娘の顔でアートをする、火の中で絵を描く
狂気の世界 現代版芥川の地獄変かと

世界的に評価される一方で国内では評価されない北野監督自身のジレンマ 
次に何を撮ればいいのかと
そんなジレンマに彼は結論を出して
次作アウトレイジシリーズを撮る
これが彼の答え
初期に荒々しくていろんな要素ある作品、後期にその要素を煮詰める監督が多い中この監督は本当に異質だ
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