サプライズ

アキレスと亀のサプライズのレビュー・感想・評価

アキレスと亀(2008年製作の映画)
2.7
坊ちゃん、坊ちゃん

タケシ映画も残すとこわずか。最初に傑作を見すぎてしまったあまり、後半のペースダウンが著しく、ここまでたどり着くのに3ヶ月以上かけてしまっている。。。

北野武は1996年辺りからほぼ1年に1本というハイペースで映画を作っているのだけど、この時期はヤクザものに嫌気がさしたのかコメディばかり撮るようになり、そのどれもが擁護できないほど面白くない。本作は「みんな〜やってるか」「TAKESHI'S」より全然まともで見やすいんだけど、ありがちな設定盛り込んで、結局奇を衒ってるだけの映画になっている。「キッズリターン」みたいな真っ直ぐでシンプルな物語が恋しい。

才がある故の行動や言動かと思えば、いつまで経っても子どものような絵を描き続けるもんだから、芸術家の物語としては程遠いし、そもそも人間ドラマとして面白味が無さすぎる。それならバスの前で絵を書いたり、不思議なおじさんと仲良くなったのはなんだったの?子どもの頃の思い出がこれっぽっちも生かされてない。あと無駄に人殺しすぎ。結局撮りたいのはヤクザ映画なんでしょ。

2024-100
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