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ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディのhshutoのレビュー・感想・評価

3.8
The holdovers のタイトル通り、1970年の全寮制の寄宿学校でクリスマス休暇に家庭の都合で帰れなかった「居残り組」と教師の2週間を描いた物語。教師と生徒ということでは、ロビンウィリアムズが演じた「今を生きる」のキーティング先生、また休暇に都会(本編ではボストン)に一緒に旅行するということではアルごパチーノ演じた「セント・オブ・ウーマン」のスレード中佐の話を思い出すが、本作品のポール・ジアマッティ演じるポール先生には、前述の2人のカッコよさは微塵も無い。でもそれが逆にとても良い。

今年ゴールデングローブを獲り、オスカーにもノミネートされているポール・ジアマッティ、不器用で、冴えなくて、そして昔ながらのやり方を譲らない頑固な教師を好演。見てるだけで暖かい気持ちになってくる。上記のキーティング先生、スレード中佐みたいに痛快とは決して言えないけど。

オスカー候補作、例年テーマが難解、重めな作品が多くなってきてますが、本作は「Past Live」同様、肩凝らず観れた良作でした。
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