プレコップ

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディのプレコップのレビュー・感想・評価

4.9
アメリカを魅力的に描く監督、アレクサンダー・ペインの最新作

学校の居残り組、という「ブレックファストクラブ」と似た設定の作品だが、今作は冒頭のみがそんな雰囲気で、それから後は教師との奇妙だけど温かい友情物語に移行していく。

最初は観客にすら嫌悪感を与える教師・ポールを、最後にはカッコよく見せる演出の巧みさとポール・ジアマッティの演技に惹きつけられる。ストーリーは地味に進んでいくが、年末年始を過ごす3人にフォーカスする丁寧な脚本によってカタルシスを生み出している。あまり気軽に使いたくない言葉だが、この映画はしっかりと「笑って泣ける」。

個人的にはチェリージュビレを作るシーンが大好きすぎた。

アンガス・タリーを演じたドミニク・セッサは本作が映画初出演!!も堂々としたパフォーマンスで素晴らしかった。
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