完成披露会を鑑賞。
本作監督・脚本の井上淳一、前作監督の白石和彌、出演者の井浦新、東出昌大、芋生悠、杉田雷麟が登壇。
前作の若松プロダクションから変わり、今作では若松監督が名古屋に作ったミニシアター、シネマスコーレが舞台。シネマスコーレ支配人の木全純治を東出昌大が、井上淳一を杉田雷麟が演じる。
終盤、木全純治が本人役として出ているのをはじめ、現支配人の坪井篤志もカメオ出演している。
最後のシーンでは前作で主人公のめぐみを演じた門脇麦が声だけ出演しており、向こう側の世界である事が分かる。
作中で撮られている過去の映画の実際のシーンがエンドロールで流れるという粋な演出。赤塚不二夫や、本作でも本人役として登場している若き日の竹中直人などが見られる。
井上淳一によると、白石監督に東中野のミスドに呼ばれ、今作の製作を持ちかけられたという。ポレポレ東中野での鑑賞の前後によく行く場所のため感慨深かった。
前作から続いての井浦新以外にも、東出昌大、杉田雷麟、コムアイ、田中麗奈など、「福田村事件」と同じメンツが多いがこれは井上淳一がプロデューサーであったため撮影中に声をかけた結果であったとのこと。
登壇時、井上淳一が STAND WITH PALESTINE と書かれたTシャツを着ていた。表現者としての矜持を感じた。