名古屋のミニシアター「シネマスコーレ」とそれを取り巻く人々のストーリー。
「福田村事件」の面々が別の演技をしているのがとても嬉しく、「福田村」で飴売りの少女役だった碧木愛莉さんにまたスクリーンで会えたことが嬉しかった。
監督、脚本は井上淳一氏で、自伝的要素もありつつ、同時に”映画を作ること”についての話だったりする。
主人公、井上くんがまったくダメダメで、映画を作る過程も、作り上げても、まったくダメで、つまりはそういうことだったのだろう、と。
ミドル80年代の日本はバブルだったわけで、
そういう景気良くて浮かれている世相と対比させて斜陽化していく日本映画界をもっと描いて欲しかった。
(ほとんど今と変わらない景気の悪さしか画面からは見えてこなかった)
最後、リアルな人が出てきてオチるのはグッときた。
実際の映画のシーンも。
河合塾の映画を観たくなりました。