みやま

フローラとマックスのみやまのネタバレレビュー・内容・結末

フローラとマックス(2023年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

ジョン・カーニー監督の作品は大好きなので期待を膨らませた鑑賞。高い期待値超えては来なかったけど、普通に面白かった。ギターを弾くシーン、息子とMVを取るシーンなど音楽をやってるときの楽しさはいつも通りで大満足!オンライン講師がパソコンの画面上だけでなく、直ぐ目の前で一緒にギターを弾いている演出は普通に好き。息子と上手くやっていなかった母親が音楽を通して息子と話すときにいつもより楽しそうに話せているのも音楽の良さを感じた。しかし、ストーリーとキャラクターがあまり刺さらなかった…そもそも主人公が17歳で子供を産んでその後も遊びまくっているような感じで感情移入しにくい。ギターを初めて少しマシな母親、人間になったと思ったら子育てに奪われた人生をLAに飛んで取り返したいと言い始めてちょっといい気分にはなれない。良くも悪くも崩れてしまった人間のリアルさが心地悪いというか…ジョン・カーニー監督の他の作品は音楽と人間関係の結びつけた話が好きだけど今回は人間模様や関係の部分が自分と住む世界が違いすぎて乗り切れなかった。最後も駆け足な感じでLIVEが始まってしまったが故に父親とか子供との関係が描ききれなかった感じがしてちょっと残念。音楽も他の映画に比べて耳に残るのが無かったかなー。とはいえ好きな監督の新作が観れて良かった。好きだからこそ不満点ばかり書いてしまったが、話自体がダレる事はなかったし、作品自体は好きな方ではあるから観た後の満足度は高かった!
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