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エクソシスト 信じる者のnoborushのネタバレレビュー・内容・結末

エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

エクソシスト 信じる者 2023年作品
The Exorcist: Believer
4/10
デヴィッド・ゴードン・グリーン監督脚本
レスリー・オドム・Jr リディア・ジュウェット オリビア・オニール  
ジェニファー・ネトルズ アン・ダウド エレン・バースティン
リンダ・ブレア
ハイチの地震で身重の妻を亡くし、夫はその時に生まれた一人娘を育ててきた。
その一人娘とその友人が森の中で失踪し、3日後に戻ってきたときには悪魔に憑かれていた。
デヴィッド・ゴードン・グリーン監督は
「 ハロウィン」を第一作から引き継いで、きっちり作った2018年の「ハロウィン」
2021年のパニックホラーとしての「ハロウィン KILLS」とオリジナルから新しい
要素を加えて素晴らしい続編を作ってきたが、「ハロウィン THE END」で
すべて台無しにしてしまった感があった。
そして「エクソシスト 信じる者」で「エクソシスト」の続編を作ったわけだが
失望した。「エクソシスト」から新しい要素は黒人と白人の二人の娘が同時に
悪魔に憑かれてしまい、どちらかを選択するように親に迫るというもの。
結果白人の娘が死んでしまうのだけれど、悪魔がポリコレに配慮して黒人を
生かしたようにしかみえなくて、悪魔の悪魔たるゆえんが台無しに。
ポリコレ越える、もしくはポリコレを踏まえた恐怖というのは、
初期の(あくまで初期の)ジョーダン・ピールだったら演出できたかもしれない。
またオリジナルのキャストとしてクリス・マクニール(エレン・バースティン)が、
悪魔憑きの経験者として主人公たちに協力するのだけれど、基本普通の人なので、
「ハロウィン」のローリー・ストロードのようにはいかない。
そして疎遠になっていた娘リーガン(リンダ・ブレア)との再会で感動のラストという
しょぼさ。
また
病院関係者で超自然を信じる看護婦としてアン・ダウドが出演している。
アン・ダウドは「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」のリディアおばなわけで
侍女の物語で根は善良なのだけれど、信仰が根本的におかしい女性をみせてくれていた。
そんな彼女にほぼまともそうな女性を演じさせるのももったいなさ過ぎる。
今年亡くなったウィリアム・フリードキンが泣いていると思う。
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