ノラネコの呑んで観るシネマ

エクソシスト 信じる者のノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)
3.2
73年のオリジナルのリメイク、ではなく50年後に復活し、二人の少女に取り憑いた悪魔との戦いを描く続編。
同じコンセプトの「ハロウィン」新三部作を成功させたデヴィッド・ゴードン・グリーンがメガホンを取ったのだが、前置きがやたらと長い。
プロローグのハイチ大地震のシークエンスからはじまって、森へ消えた少女たちが見つかり、異変が始まるまでで上映時間のほぼ半分。
丁寧に描いてるとも言えるが、なかなか本題に入らない。
肝心のエクソシストの儀式も、関係者全員がそれぞれ信じてる宗教の祈りの言葉でやるって、それ効くのw?
満を持して真打ち登場と思ったら、旧作の名シーンのオマージュぶっ込んで瞬殺とは思わなかったよw
カソリックも落ちたもんだな。
オリジナルと繋げる唯一の要素であるキャラクターも含め、つまんなくはないが、なんだか全体にまとまりを欠き、中途半端に感じる。
そもそもオリジナルと同じ悪魔なら、名前は初めから分かってるので、対処のしようはあるはずでは?
終わり方もなんか含みを残してるなあと思ったら、これも三部作構想なんだとか。
まあバジェットが大して高くないこともあって、余裕で回収してるそうだし、続きは作られるのだろう。
でも、もうちょいドラマの軸を、はっきりさせた方がいいんじゃないかな。
とりあえず偉大なオリジナルには、遠く及んでいない。