正当な続編と聞いたので直前に初代の『エクソシスト』を見返してからの鑑賞。
そのせいかどうしても比較してしまい本作は物足りなく感じてしまった。
特に悪魔との鬩ぎ合いの部分。
心の弱みにつけこみ最悪なことを言ってくる悪魔とそれに立ち向かう人間の戦いが一番の見所だと思っていたのでそこが少し弱い気がする。
初代エクソシストのメリン神父のようなキャラクターが今回元祖取り憑かれた少女リーガンのお母さんなのかなと思ったが拍子抜け。
悪魔と戦うのが主に素人の集まりなのが微妙。
取り憑かれた少女が二人であったことの意味もよくわからないし、その設定を生かしてもっとネチネチやればいいと思うけどそんなに。
終盤からラストにかけて台詞で説明してしまうのは勿体無いと感じた。
しかも本当に説明してほしい所は謎で単なる感情の誘導としての台詞になってしまっている気がする。
サプライズも単なるサービスにしか思わない。
初代と同じくサブリミナルなどの視覚的なホラー表現は怖くて良かったし普通にブラムハウス製作のホラーの一つとしては面白いとは思うけど。
三部作らしいので序章的な作品と解釈すれば良い気もするけれどこじんまりとした娯楽映画になった感がある。
