うっさん

エクソシスト 信じる者のうっさんのネタバレレビュー・内容・結末

エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

エクソシストの正当な続編ということで視聴。
写真家のヴィクターは妊娠中の妻と旅行中に地震にあい、妻は死に娘は助かる。13年後、母を恋しく思う娘は親友と一緒に交霊術を行い、3日間行方不明に。無事に帰っては来たが、なにかがおかしい。徐々に邪悪に不気味に変化していく。
2人同時に憑依されるのは新しい。なにがあったのかは全く語られないし、なにが憑依したのかも分からない。少しずつ悪魔化していく娘達。若い役者さんの体当たりの演技が光る。あと昔よりメイクや演出が洗練されてて、より気持ち悪いのが良かった。
なにより1作目の主役がカムバック。メイキングでもかなり興奮した様子の共演者やスタッフ達の様子が見られる。ただあまりにもやられるの早すぎる気が。ラストの母娘再会は監督の粋な演出で感動したけど、それにしても。。
娘達の家族と教会の人達、現在は看護師の元シスター(正式にはなっていなかったが)で悪魔に対峙する。助けを求めた神父は驚くほどヘタレで、佳境を迎えるまで隠れてるし、出てきたと思ったらあっさりやられる。エクソシストって神父が魅せる映画なのではとイライラした。
悪魔は執拗に家族を煽り、過去を晒して、心を萎ませる。さらに助けるのはどちらか選ぶことを強要する。ここが1番胸糞だった。ヴィクターは選ばないが、親友の父が娘を選んでしまう。結果親友は連れ去られ、娘は戻ってきた。見事に騙された。さすが悪魔。助けたい気持ちを逆手にとって奪うなんて。
完全に明暗が分かれてしまった2家族。
ハッピーエンド風なんだけど、結局始まりは謎のままだし、解決したとは言えないのかも。
でもこの映画の続編は難しそう。
うっさん

うっさん