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YOSHIKI:UNDER THE SKYのcalinkolincaのレビュー・感想・評価

YOSHIKI:UNDER THE SKY(2023年製作の映画)
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今日は「YOSHIKI UNDER THE SKY」を。

ただのライブ映画ではなくYOSHIKIさんのお人柄、考え方、今も残るこころの傷、そしてそれがあるからこそ立ちはだかる壁にも負けず進んでいける彼の強さ、真っ直ぐな生き方が垣間見れる作品だった。

何より印象的だったのは彼がHydeさんとともにアニメ「進撃の巨人」のために作った「Red Swan」を世界中のファンたちがカバーする動画を見ているときのやさしい横顔。
「あなたたちは絶対に諦めないのを僕は知ってる」
「ファンは私たちのヒーロー」
YOSHIKIさんのファンへの信頼、YOSHIKIさんとファンの方々の強い絆は今の私たちにはとてもこころにしみるもので、私たちも彼らに、こんな風に頼ってもらえる存在になれたらいいなぁ、と憧れてしまうものでした。

映画の中のライブで披露された曲で私のこころに強く残ったのはScorpionsとの「Wind of Change」とHydeさんとの「Red Swan」。
ベルリンの壁が打ち壊されたときに世界中で鳴らされたという「Wind of Change」にはYOSHIKIさんの「音楽には壁はない。国境はない。今こそ壁を打ち壊せ。」というメッセージと未だ戦火にある地域と平和への思いが重なったし、「Red Swan」の前に語られた「あなたはいま、翼をもがれて血まみれで苦しんでいるかもしれない。でも、翼を羽ばたかせることをやめないで。Red Swanのように。」ということばとHydeさんの力強い歌声がこころに強く強く、響きました。
そして、まさに国境を超えたYOSHIKIさんの「EndIess Rain」。
その他の出演者の皆様も素晴らしかったし、クラシカルなYOSHIKIさんによるアレンジも素晴らしかった。今まで積極的にYOSHIKIさんの楽曲を聴いてこなかったことを心の底から後悔しました。

私がこの作品を観るきっかけになったのは出演しているSixTONESのファンだったからなのですが、今だからこそYOSHIKIさんの「「Imitation Rain」は夢に向かうためのうた。闇に迷い込むときもあるかもしれない。それでも夢を諦めないための。」という心強いことばに涙を禁じえませんでした。
ここからはノロケになりますが、私たちの推しは今日もかっこよく、私が出会えなかった3年前のそのフレッシュでがむしゃらな姿に今こうして出会えたことをYOSHIKIさんに感謝せずにはいられませんでした。「Imitation Rain」をパフォーマンスする彼らはいつも必死で、命がけの形相にも見え、特別なんです。
烈しく降る雨も「Imitation Rain」というデビュー曲をもらった日から必ず降る運命(彼らの大切な日はいつも雨)になったのではないか、というほど美しかった。

この作品の最大のクライマックス、映画館のそこかしこから嗚咽が聞こえたエピソードについてはここには書きません。あなたの目で、映画館で観てほしいから。きっと、あなたもYOSHIKIさんのことが大好きになります。

SixTONESが出ているから、という理由で気楽な気持ちで観に来ましたが、SixTONESがますます好きになり、YOSHIKIさんが好きになり、YOSHIKIさんの音楽が好きになり、私は何より音楽が好きなことを改めて実感できた素晴らしい作品でした。YOSHIKIさんの力強い生き様にも背中を押されました。いま、このタイミングでこの作品を観られて良かったです。
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