矢野竜子

悪は存在しないの矢野竜子のネタバレレビュー・内容・結末

悪は存在しない(2023年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

予想はしていたけど
悪は存在しない(=存在する)みたいな
生と死が混在する森を舞台にした
矛盾性と両義性の哲学的映画。
傷(痕跡)こそが生と死の両義性の
象徴であろう。
生と死、自然(生き物)と人間、大人と子供、
上司と部下、都会と田舎、そして善と悪
と様々な二項(上下)対立が折り混ざり
グラデーションのようになって
最終的に一つになっていく。
だるまさんがころんだをする子供たちなめの
駐車する車はあまりにやりすぎだと思ったが、
異なる別々の世界が同時に同じ場に
ただ存在するということ。
冒頭のかっ飛ばし具合は良かったけど
会話が始まるといつもの感じで
うーんとなってしまう。
異なる世界に住む人々の対話映画としては
「ハンテッド 狩られる夜」を推したい。