東京から田舎に事業を持ち込んで新規参入しようとする場合に起きる軋轢のケーススタディとして面白く見た。
補助金と芸能事務所の扱いはちょい雑な気がするけど、カリカチュアと思えばギリギリ許容範囲だと思える。
前半はややゆったりとした展開ながら、この土地がどんな場所かを伝える意味でやっぱり必要で、陳腐な言い方になってしまうけど、自然がもたらす恵みのありがたさを実感させられる。
見どころは中盤の説明会で、いかに対話という行為が面白いか再認識。人によっては薄っぺらく感じるかもしれないけど、ああいう説明会ってありそうな気がする。
途中、ドライブ中のやりとりが地味に面白くて、現代的な要素を何気ない会話の中に織り込むのがうまいなーと思った。
終盤の展開はさもありなん、初めから終わりまで緩急自在な展開には、さすが濱口竜介としか言いようがない、かも。
これは余談ですが、ハッピーアワーに出演していた人がちらほらいたところに濱口竜介組を感じていいなと思いましたね。
