ラストの狐につままれた感が衝撃過ぎて、未だに消化しきれていない。混乱の一言。
まぁこういう終わり方は嫌いではないが。
終始、劇伴が不吉な死の香りを漂わせている。素晴らしい構図、長回し、役者の素(棒？)の演技など、濱口監督作品を堪能できる作品。ただし、最後、ロジックがぶっ壊れる。
今後様々な半ばこじ付けに近い考察が出てくるのは想像できるが、どれも正解ではないのかなと。現実世界は辻褄が合わない事で満ち溢れている。この映画で濱口監督は誰もが評論家ぶる空前の考察ブームの中で、考察することの無意味さ、を示したかったとも思える。
