絶対に起こらないことが条件を満たしたときだけ例外的に起こってしまう、最初は訳の分からないことに思え、狂ったかと、でもその例外的な動作自体もあらかじめプログラムされていて、おこなった本人の意思とは関係なく、あくまでこの世界全体の構造的なシステムが作動した結果としてある、だから悪は存在しない、起こるべきことしか起こっていない、説明不可能であり笑うしかない、みたいな反応を引き起こす終幕に拍手。このラストの思いつきから全てがスタートしたのかと思えるくらい、この驚きの場面のあと素早く幕を引くスタンスも素晴らしい。