このレビューはネタバレを含みます
それ、味の感想じゃないですよね？
控え目に言って傑作。
この境地にいるのならば、もう巨匠の域というか、歴史的な1本なのでは？
Bunkamuraの移転をうっかりし、工事中のBunkamuraに行ってしまい、超特急で向かいまして、なんとか上映に間に合いました。
アート映画であり、実験映画であり、エンタメでもある。不思議な作品なのに、ぐいぐい引き込まれる。なんなのこれ？
このテーマってややもすればドキュメンタリーチックにもなりそうなものなのに、淡白な叙情的さを感じる。
森に誘われるようなオープニングから圧倒的である。このオープニングでタイトル。そして石橋英子の音楽。駄作な訳がない。
暗殺の森を思い出してしまうような、ラスト。オープニングと対になり、さらに夜の森に誘われるような、もしくはまた違うどこかに行くようなラスト。この一連のショットは花ちゃんの主観ショット？
花ちゃんってさ、何者なのさ。どこか神聖に映る。手負の鹿に襲われた理由は？だから高橋の首をしめたのか？余韻ですよ。
人物描写も美しいですよね。あんなにも最初嫌いだった高橋と黛を、あんなに好きになるなんて笑
住民がロジカルなのも良き。
カメラワークですよ。だるまさんが転んだ。のシーンや、自然の摂理を口説く説明するような水が上から下に流れるシーン。
最後のシーン含め、誰か解説してくれよ！野暮
さて今からゴジラコング観てきます。人格破綻者みたい笑
