水っぽい星

悪は存在しないの水っぽい星のレビュー・感想・評価

悪は存在しない(2023年製作の映画)
4.5
森の中の長回しに緊張感があって森林を見上げて撮ると鬱蒼としていて何かを隠そうとしているように見えるし自然から見られているようにも見えて全体的に不気味で不穏、水が何も施さなくても自然と下に流れていく様子を対比するかのように縦横無尽に動ける東京の線路も映されるけど東京が息苦しいような印象には映らないのが印象的だった。平穏から不穏へと揺れ動いていく機微を捉えた会話劇も『ハッピーアワー』のような質感があっておもしろい。