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悪は存在しないのTenKasSのレビュー・感想・評価

悪は存在しない(2023年製作の映画)
5.0
GIFTと印象が随分違う。発声が加わることによって画面に映る人の印象がかなり変わる。高橋と黛の二人が前者はより憎めなく、後者は(失礼ながら)何も考えてなさそうという印象から相当しっかりしてる人だったというように変わった。一番ヤバいのは便利屋さんで、表情も感情も森に置いてきた気さえする。森の人。
シカがよくわかんねーなってGIFTのとき思ってたけど、ああ自然が低いところで反撃したのね…って気がしてクローズアップ凄すぎという結論に至った。あそこで俺も映画に入れろと言わんばかりに半矢のシカ(自然)が躍り出てくる。坂本龍一のピュシスとロゴスみたいな話でもあるのかな。
少ししか出てこないコンサルの人とか社長とか、きな臭いひとの顔面が本当にきな臭い人選で凄い。それ以外の人選も凄い…凄いしか言えん。悪は存在する、枠組みを決めれば
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