ウンコロリ

悪は存在しないのウンコロリのネタバレレビュー・内容・結末

悪は存在しない(2023年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

1カット1カットがいちいち見入ってしまいスピーディーな展開もほとんどないのになぜかずっと目が離せない。
芸能事務所の男が薪割りしたいと言うも上手くいかず、アドバイスを受けたらすぐ上手く割れるところの長いワンカットとか全部計算ずく?どうやって撮ったの?と驚いた。

ラストはなんじゃコリャと思ったが感想みてそいえば主人公が何でも屋だったので最初から殺すつもりだったのかと納得。
言われてみたら娘の捜索時の町長の顔が悪巧みしてる顔に見えたなぁ、とか車内の会話で主人公がタバコ吸い始めるところの顔が影に隠れるところとか気になってたわ。

以下おれ解釈↓
娘は手負いの鹿に殺された(3人が車の外で喋ってるときの銃声がそんときの怪我させたやつ?)→主人公は娘を捜索しながら送迎の時間をまたも忘れた自分を責める。送迎忘れたせいで死んだようなもんだし。→朝になり娘の死体発見(その前の映像は主人公の主観イメージ?)→悲しみ&八つ当たりパワーで暗殺ミッション遂行→最後のカットはまだよく分からん。。

◾️追記
主人公が殺しも請け負っていたってのは、あの棒読みで敬語使わないキャラの異様さともマッチしてるとはいえ、やはりちと荒唐無稽な気もするけど、どうなんでしょ。
もしこれまでも、また今後も同様にあの土地を開発する人たちに手にかけるorかけてきたのなら、「あそこを開発しようとした人は相次いで謎の失踪を遂げてるぞー」なんて文春砲あたりが炸裂しませんかね、、

冒頭カットと対になっている最後のカット。記憶違いかもだけど冒頭は下から上に木々の枝が流れるあおり視点の映像で、それが下校中の娘の視点と分かる。
最後の月夜のカットは逆に上から下に枝がおりていく映像で、つまり家から遠ざかっている=かつての日常には戻れない取り返しのつかないことになっちゃった、てな印象を強く持ったんですよね。
いやまあ娘が死んだからそりゃそうだけど、、なんか娘と一緒に自分も埋葬したんじゃね? みたいな気がした。てかラストの解釈は、この映画の中でさほど重要じゃないだろうとも思うけど長くなっちゃったよ。意地悪に言っちゃえば、ラストに謎のスパイスをちょっぴりまぶしておいたらもっと分かりやすく描くより余韻が長引くだろう的あざとさも感じられなくはないっす
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