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悪は存在しないのcalinkolincaのレビュー・感想・評価

悪は存在しない(2023年製作の映画)
5.0
私はこの映画の「意味」を求めて感想を読んだり考察を読んだりしたくないし、ただただこの映画を「体験した」人間でありたい。
よって今私の身体の中にある「これ」に無理に理由や意味を当てはめる言語化もしたくないのです。
この映画は絶対にその、陳腐な私の文章力で表せたりするものではないから。
ただ、これを読んでいるあなたにも観て欲しい、この映画を体験して、としか言えない。
あなたが映画が好きなら、この映画を絶対に観てください。
私は、少し遠くの映画館へ足を伸ばしてでもこの作品を映画館で体験することができて良かった、そう思いました。

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いつからか映画は予定調和と仲良しこよしになってしまって、それにそれってどーなん?と異を唱えたのが去年のスタジオジブリのノープロモーション戦法で、全く何も知らずに映画を観るってこんなにも楽しいのか!って思わせてもらったんだけど、「悪は存在しない」にもそれととても良く似た、どこに連れて行かれるのかわからない恐ろしさやワクワク感を感じさせられた。私たちが映画を観るのは答え合わせがしたいわけじゃなく、人生観が変わってしまうよな衝撃や感動をこの身にくらいたいからだったんだ。しばらく椅子から立ち上がれなくなる体験を久々にして、そんなことを改めて感じた。
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