柴芋

悪は存在しないの柴芋のネタバレレビュー・内容・結末

悪は存在しない(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

最後の数分までは、うん、分かるというストーリーだったのに、ん?という瞬間のまま劇場を追い出されたよ。あの芸能事務所のオレンジダウンのおじさん、住民の女性が話している時は目も合わせないで水飲んでたのに(湧き水の話してるのにペットボトルの水を飲んでいるギャグか?)長のおじいさんの話には真剣に聞いているスタイルを醸し出す感じめっちゃ嫌だった。その後もだけど、上下関係を意識した振る舞いに、ため息が出るよ。それは身体に染み込まれているのかい。大声出すのは怖いって話すごくよかった。そこまで露骨に魂胆あるならさ、もう正々堂々と言っちゃった方が住民も納得できるんじゃない?グランピング施設は全く稼働しませんよって。コンサルという仕事に対する薄っすらとした嫌悪感が自分の中でハッキリしてしまった。でも今の世の中はコンサル好きだよね。うちの会社もそうだし。でも社員たちは本当に必要なのか疑問視してるよ。監督の今までの作品より社会的なテーマだった。今までは、その人がパートナーとして他者を選ぶ理由の分からなさに焦点があったと思うけど、今回はもっと根本にある人間や生物についての映画だった。オープニングの木々はずっと見ていると、細胞のようでもあるし、血管のようにも見えて、生き物も植物も全部一緒なんじゃないかと思った。だから、全部等しいものだってことなのかな。鹿も人も木々もみんな同じ存在。だからあの車での受け答えがアウトだったのかなと。巧と花は、鹿の親子なのだろう。ハッピーアワーの桜子さん出てて嬉しかった。突然音楽が止まる瞬間はなんなんだ。本音タイム?
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