前半は環境映画かと思うぐらいたんたんと自然の風景とまき割りの映像が続き、ちょっとうとうとしてしまう。でも、この時間のおかげで作品の時間に徐々に体がチューニングされていく。野山に生きる暮らしは東出某氏を彷彿とさせなくもないが。
中盤の住民説明会はあるあるだなあと思いながら見ていた。こてんぱんにされる渡辺がちょっと気の毒でもある。事務所の社長とコンサルはやなやつだけど、実際こんなゴタゴタは多々ありそう。渡辺のうどんの感想にちくっと返すところクスリとさせられる。
飛躍した終局、個人的には悪くなかった。余白を楽しんで見る。