映画の味方あっつマン

悪は存在しないの映画の味方あっつマンのレビュー・感想・評価

悪は存在しない(2023年製作の映画)
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ゴダールの映画の予告が
始まったのかと思ったら
本編だった。
編集担当別である
双子作品の『gift』との企画を
表している表現かと。


ラストで明確になる
「自然」→「現地住民」→「都会企業」の
三層構造。自然にとっては、
現地住民も新参者。

現地民にとっての
グランピング場は、
動物たちにとっての
村(人里)なのだと思う。

水が、上から下に落ちるなら、
現地民の下には常に
動物たちがいる。

鹿に優しく近づく女の子が、
村に寄り添おうとする社員と重なる。

なぜあのタイミングだったのかは、
同時性を重視した
監督の意図としか言えないけども。
その分、表現したいことは
明確になっている。