このレビューはネタバレを含みます
静謐な自然をゆっくりと映しつつも、どこか不穏な劇伴が流れ、それが尻切れトンボのように終わる。作中で先生？が言っていたバランスが崩れる予感が終始漂うが、そんな予感をゆうに超えてくるラストの衝撃。ここで終わらないでほしいけど、終わるだろうなぁ、と思いながらの幕切れ。
これを書いている間も考えている。
都会対田舎の構図になるのだろうと思いつつ、車内の会話で『怪物』みたいな感じかなとまで揺さぶられていたので、完全に不意打ち。
かといって、常に重い空気というわけでもなく、会話の中にはユーモアが溢れているし、（「味関係なくない？」は笑いが起こっていた）車内の会話はかなり長尺だったが、良い空気感で、現代の価値観らしい話題も取り入れつつ、2人の描写になっていた。
後から考えると若干、高橋の田舎軽視を包含していたかなとは思う。
解釈に関しては高橋の鹿に対する発言に起因する、次の花を生み出さないための行動かな？
自分でもあまりしっくり来ていないが。
複数回行こうと思う。
