このレビューはネタバレを含みます
完全に濱口監督に置いていかれたなー。
え??この問いを置いていく??モヤモヤ感がたまらなくもやもやしてるって感じ。
けど映画としてまたこれ新体験だった。
見終わって監督のインタビュー読んでて、「あえて知られている俳優を使うのではなく、誰にも先入観を持たれていない人物を使った」という言葉を読んでやられた!と思った。
まんまと監督の思惑にハマった気分。
最初は敵だと思っていた芸能事務所の2人にもちょうど好感が持ててきた所だったのにこれかい。。。
あの行動は衝動だったのだろうか。それとも全て最初から決めていたことだったのだろうか。タクミの中に色々な感情が泥のように沸々と湧いていたのだろうか。そもそも迷いなんてあったのだろうか。それすらもわからない。ああわからない。
やっぱり無意識に映画にはわかりやすさ、感情移入を求めていたのかもしれない。そこに鉄拳を喰らわされた感じ。そうなんだよな。日常生活でもわからない事には無意識に理由を求めて、ある時は勝手に自己解釈して答えを当てはめてしまい勝ちだけど、全ての事に理由なんて、答えなんてないのかもしれない。
そんな事を気づかせてくれた映画。
そしてシネマテークめちゃ良いミニシアターだった。行けて良かった。