このレビューはネタバレを含みます
めっちゃあの薪割りおじさん悪いやん!
悪は存在するやん!と思った。
薪割りおじさんはバランスだけを重視するから、グランピングという遺物が入り込んで、さらに娘も手負いの鹿の前に命が消える可能性があって、そこで色々バランスを考えた結果ああいう行為に及んだのかなと思った。だから薪割りおじさん的には善悪の行動じゃないから悪は存在しない。みたいな映画なのかな。
ちょっとUFOみたいな音楽が流れたり、
音が先行して入ってきたり編集が面白かった。
あと今までの濱口さんの中では見やすい方で
理由は感情を殺した演出方法が一番ハマってたから。グランピングで村をどうしていくかという感情的なテーマをこの感情をあまり出さない会話によって展開させていくから、不毛な争いや、大きな声で怒鳴り立てるみたいなよくある展開はなく、すごくクレバーに建設的に会話が進んでいくのがいいなと思った。