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悪は存在しないのharukitempeのネタバレレビュー・内容・結末

悪は存在しない(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

・原沢という水が綺麗な地
・水を汲む2人の男性、巧は娘を学童に迎えに行くのを毎回忘れる。蕎麦屋の店主は「忘れすぎですよ」と叱った。>意味深だなと思ったがちゃんと伏線だった
・薪割りが上手すぎる。
・playmodeという零細芸能事務所が補助金欲しさにグランピング場の建設をしたいと説明会を開いた
・合併浄化槽の位置がマズいと地域住民は主張。コンサルタントと話し合った結果ここになったと回答。
・この辺は元々開拓のためにできた土地。歴史は浅い。よそ者を受け入れてきた地域。でもバランスが大事だ。
・巧の仕事は便利屋。地域の便利屋。
・巧が芸能事務所の2人の絵を描いてる時、ウサギのパペットで娘が茶色いものを食わそうとしてる時に巧が何て言ったか聞こえなかった。
・コンサルタントはまあ実際あんな感じだろうし、現場に出向くようなことはしない。
・元々芸能事務所の男性は田村という俳優の付き人をしていて、出役もしていた。その後田村に何かしらの不祥事がありマネージャーになった。
・きちんと向き合う芸能事務所の黛。辞めるつもりはなかったのかもしれないが、水汲みを手伝って水を飲んだ時に仕事を辞める決心をした。
・巧の娘はよくうろちょろする。原っぱで鳥の羽を拾ってきたり、牧場で牛に餌をやったり。
・野生の鹿は人を襲わない。手負いの鹿だけはわからない。
・いつものように迎えに行き忘れて、思い当たる場所を探したがなかなか見つからない。地域の放送で行方不明のアナウンスをして、地域住民が探しに出るほどに。
・黛は捜索中に手に傷を負った。どうやったら手のひらに5cm程度の深い切り傷がつく?
・ある原っぱで娘が猟銃に撃たれた手負いの鹿の親子?に遭遇していた。娘は帽子を取った。手負いの鹿と対峙する娘を見た時、芸能事務所の男は止めに行こうとするが巧は制止して、首を絞めて意識を失わせた。次の場面では娘は鼻血を出し倒れていた。巧は娘を抱き抱えてどこかへ行き、話は終わった。

感想
・悪は存在しないという題名を回収するなら、最後のシーンは芸能事務所の男性が娘を襲ったという”てい”にして、最終的にグランピング施設を作らせないようにしたかった意図も感じられる。地域の便利屋としての役回りを全うした結果の行動。
・音楽が情景とあえて合わせていないような感じで不気味
・決して田舎は閉じているという話ではない気がした。
・娘の青い服と芸能事務所の男性の赤いダウンの原色気になる。
・身寄りのない土地で何か新しいことをするためには入念な準備が大事。地域住民やその土地のルールや成り立ちを理解し、対話を重ね、地域の民になって、初めて新しい取り組みができる段階になる。
・東京フレンズの映画なフレンズより:この映画はイラッとした時にタバコを吸っている。説明会の後、コンサルタントととのオンラインミーティングの後、鹿はどこかに行くんじゃないですかねと言われた後の車中の巧。芸能事務所の車中では吸わなかった。あれ、水汲み後のもらい煙草は?
・元町映画館note濱口竜介監督インタビューより:映画で使ったのは実際の湧き水ではなく、そこからパイプを通じて流れてきた先のもの。・助監督が子鹿の骨を見つけてきたので急遽脚本に織り込んだ。
・巧役の大美賀(おおみか)はリサーチの時に初めて薪割りを体験したが撮影の時には仕上げてきていた。
・花役の西川玲は事務所に所属していない一般の子供も含めてオーディションを実施し、西川は事務所の所属だが演技経験はほとんどなかった。オーディション内容は巧役の大美賀と話してもらい、その相性を見た。実際にはもっと大美賀と仲良い感じで話せた子役もいたが、西川は聡明な人で、ただ仲良しというだけではない距離感で物を考えている感じが、他の子たちより使ったことが決め手となった。
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