「真実は人の数だけあるんですよ」という某コミックのセリフを思い出した。
映像も音楽も会話劇も、どれも見どころのある素晴らしいものなのだろうとは思う。鹿の水飲み場、水汲みのシーンはとても好き。
会話のユーモアも良かったし、敢えての棒読みも作品の雰囲気に合っているのだろう。
杜撰な計画を補助金目当てで進めようとする業者側が悪にしか見えないのだが、このタイトル…。立ち位置や見方に依って見える風景が異なる多面的な構図は、何度も見たくなったり、考えさせられたりしてしまう中毒性があるような気がした。
呆気に取られたラスト、観た直後は疑問符だらけだったが、花のシーンを幻想だと考えれば巧の行動も納得出来なくはないが…
ただ、単純にこの映画大好き!とは思えなかったな…それだけ。