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悪は存在しないのa0k7のネタバレレビュー・内容・結末

悪は存在しない(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

濱口竜介「寝ても覚めても」「ドライブ・マイ・カー」

水の豊かな田舎の山中で小学生の娘と暮らす、町の便利屋が生業の巧(たくみ)は、グランピング場建設の住民説明会に赴き、都内の高橋と黛(まゆずみ)と出会い、事故(事件)に巻き込まれる、イメージ映像制作を発端とした作品。結末は、行方不明の娘が手負いの鹿と対自するという危機的状況に高橋と共に出くわした巧が、高橋を絞殺※する謎ラスト。見所は、住民説明会での人間模様とシュールな笑い、全てを語らないことで(誰かと鑑賞すれば)余韻を楽しめる構成、重厚感のある音楽。
※犯行動機の解釈は、自然との共生において「バランス」を重視する巧は、グランピング場建設による人間優位のアンバランスのカウンター(生贄)として捧げられる娘を守る為、高橋を身代わりにしたと考える。
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