しゅんやんぐ

悪は存在しないのしゅんやんぐのネタバレレビュー・内容・結末

悪は存在しない(2023年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

ミニシアターでしか公開していないためか、滅茶苦茶人いてびびった。

序盤から長回しなカット続きでどうなることかと思ったが、永遠と見ていられそうな車内の会話劇もあり時間の使い方が凄い。
加えて、意表をつかれるラストから畳み掛けるクレジットとタイトルコール。
思考の隙を与えない様なスピードには最早カッケーとさえ思った。

開発→村人→鹿 上から下に流れる。そこに悪は存在しない。
時に行う攻撃も、手負いの鹿みたいに自衛行為なのかも。

武力制圧、環境破壊、今の社会問題と重なる様な気もして現代の神話なのではないかとも思う。
けれど、ガザやウクライナのことを思えばやっぱり悪は存在する気もする。考え過ぎか。

鹿は神の使い とすれば、終わらない週末のことを思い出したりも。

あと、常に怖い。
チェーンソーとか薪割りとか、便利屋だけ影がかかって真っ暗になるところとか。
人の得体の知れなさが、ドライブマイカーの高槻やバーニングを思い出した。

おそらく事業再構築補助金のことや、絵に描いたように胡散臭いコンサルがリアルで笑った。

鳥の羽とかだるまさんが転んだとか、何か特別な意味があるのか、、?
とにかく感想が尽きない映画ではあった。