冒頭は気持ち良さで眠気を誘う。
森の中を不思議なアングルでしつこくゆっくりゆっくりと。
そこに寡黙なおっさんと少女、情報が少ない。
人がわっと集まりグランピング計画の住民説明会が始まったあたりから、ぐっと興味が湧いてくる。
よく見るような光景、杜撰な計画の業者達と、不安視している住民の構図だが、
道理にかなう話をする者もいたりで、話に引き込まれていく。
そこからまた視点が変わっていき、所謂普通の人達の会話劇が始まり、
わかりやすっ と笑わしてくれたり、
あーあーとなったり、一気に人間味が増してくる。
人間味があるのかないのか心の内が見えない不思議な男の基へ再び訪れてから流れがまた変わり、驚きのラストへ向かっていく。
軽く裏切られたようなもとからそうだったような不思議な感覚。
周りの人達もまともだがちょっと怖くて。
母親はどうしたんだろうか。去ったのか逝ったのか。 連れ去ろうとしたのか。
よくわからないがあまり無いタイプの映画で見応えあった。