影響は必ず出る。という話だと思った。
人間は自然にちょっかい出さないと生きられないんだぞとも言うか。
（もののけ姫なのかとか）
水を汲むとか、野草を摘むとか、キジの羽拾うとか、なるべく影響の少ないように生活してたのかなと見終わって思う。
上流にいる者に求められる振る舞い、森に対する人間の振る舞い。
木々の名前を娘に教えて、鹿の動線を教えて、羽を拾って、多様な生き物の中で我々も生きてるんだぞと教えられるようなオープニング。すぐ横に死も横たわってるぞと。
「影響」はとある森の話だし、ある家の話だし、ある車中の話。普通のことだし、でも節度だったり、意思表示だったり。
こんな事が面白いんだと思えるのは素晴らしいなと。
セリフがほんとよく聴こえる。
「あの木は若木だ」とか言う。伐採して家の薪にしている木も適当に選んでるわけじゃないんだなあとわかる。
そこに適当に関わってくる彼らはそりゃあアカン。まじめに向き合ってよと。どうすればいいのか一生懸命模索しないと。カネなんか天秤にかからない。
ガキの使いだから無理な話だけど。
誰かが傷つけた鹿がどこかの誰かを襲うかもしれないってわかっててやっますか？って。
あの日彼らを案内してたことも無関係にはできないなあ。
そういえば「無知は悪だ」って先生が言ってたなぁ。
