面白かった。そういえば濱口竜介監督は、黒沢清監督の教え子だったなと改めて実感させられる。これは濱口竜介監督による『カリスマ』だなぁ...。
説明会のところから物語にギアがかかり始める。相変わらず会話が良い。田舎と都会。理解するということ。自然と人間とのバランス、相手とのバランス。
常に映像はキレキレ。劇伴の緩急も良かった。(音楽が止まる→何かが起きる)
会話劇にはコミカルなところもかなりあって良かった(特に高橋さん)。緊張と緩和が出来ている。『ドライブ・マイ・カー』を彷彿とさせる車、タバコも印象的。そして終盤の展開よ...。バランスが壊れたか...? 衝撃度が高い。娘さんの雰囲気には、『ミツバチのささやき』を感じた。
とはいえ、本当に悪は存在しないのか...?