このレビューはネタバレを含みます
長回しや、車を使った流れるようなカメラワークが面白く、じらしてくるような編集に、部隊となった町と住む人々のゆったりとした時間の流れを感じさせられた。
じっくり、じんわり、時に苛立ちさえ感じるほどの長いワンカットの映像が、後々効いてくる。
鹿は手負になると人を襲うことがあるという主人公。
おそらく妻と未練のある別れ方をした主人公は、定職につかず、1人で子育てをしている。おそらく器用な方ではない。セリフからして、村には儲かる主要産業があるわけでもなく、ゆったりと全員が暮らしている。