このレビューはネタバレを含みます
自然と開拓のバランスが大事。
人の可愛い部分をよく分かっていて、それの魅せ方もよく分かっていると思った。
説明会のシーンで、よくある感情だけの声デカジジイなどがおらず、発言する人全員が聡明で納得できる意見を述べてて、そこで、この映画はすごく精巧に作られているんだろうなと思った。
メタファーが多いため、一つ一つのシーンがゆっくりと流れていた。そのため、「悪は存在しない」というタイトルが何を指すのかをずっと考えながら見ることができた。
最後のシーンは、自然と開拓のバランスが崩れたため、花が手負の鹿に襲われたと巧が判断し、花が怪我をしてしまったという動揺から、高橋を殺すことにより(冷静な巧らしからぬ判断)、やばい土地認定をさせ、手っ取り早くグランピング計画を潰そうとしたように捉えた。