【my映画館2024 # 】
‘◯◯◯に悪は存在しない’
»長野県の自然が豊かな高原に位置するある町で、自然のサイクルに合わせた慎ましい生活を送る男とその娘だったが、近所にグランピング場を作る計画が持ち上がるのだった。
はい、この意味深なタイトルにただならぬ予告編に惹かれて、何を提示されるのかと見始めましたが…タイトルの意味はそういうことじゃないかと見終えてましたね。
で、イントロで自然をじっくり見せておいて、問題の業者と町民の説明会に入りますが…やはりって感じで業者の粗さを見せ、計画のずさんさや目的を浮き彫りにするんですが、取っ掛かりに過ぎず。
そう、バランスって言葉が印象的で、その後の様々な会話や言動の中でも意識して見ることとなり…そして、あのラスト。
うん、いろんな解釈はできるだろうけど、鹿から見れば善や悪は関係ない訳だけど…主人公も実は手負いと感じていて、その妄想だとしたら監督も悪よのぉw
にしても、不穏と美しさのバランスで引っ張る凄みを堪能し、ニヤリとしちまってた自分もそれなりに悪に染まってるんだろう。
なお、俳優陣は初見ばかりでしたが、お疲れ様でしたの大美賀均に、子役の西川玲の好演に、小坂竜士に渋谷采郁らが良きサポート。