バランスの問題が描かれている作品なのかな?
上流と下流の関係。
鹿と人間の共生。
娯楽施設経営者と生活者の落とし込み。
補助金と生活費の葛藤。
仕事とワークライフの天秤がけ。
壊すと怖いよー、
また、「母」もキーワードとして気になるところ。
巧の娘、花には母がいない。写真には写っているのでいないわけではない。
「子のいる手負いの母鹿は人を襲う。」と巧は言う。
花の母は、何かバランスを崩したのかと勘繰ってしまう。
この作品は、2部構成になっていて、1部は移住者の視点、2部は、経営難に陥り、コロナ補助金のためにグランピング施設を作る芸能事務所のスタッフの視点になっている。
どちらかの視点だけに偏らずに見れる面白い作品だ。