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悪は存在しないのtのネタバレレビュー・内容・結末

悪は存在しない(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

俳優の演技というのは、台本や演出がある以上リアルになり得ない。
ドラマや映画の演技はそれをリアルに見せる技術が少なからず含まれている。
そのためそういった演技に慣れていると、この作品のようなセリフの節々には違和感を感じるかもしれない。
しかし言葉とは本来これくらい感情が現れないものなのではないかと考えた。

最後に関しては、解釈や評価が分かれるかもしれないが、自分に解釈しきれなかったからと言って評価を放棄することはして欲しくないと感じた。
個人的には、あえていかにも業務的な絞め方だったのが逆に彼の心情を表しているように感じた。
単純な殺意や狂気ではない。

きっと社長も社員を食って行かせるために必死なのだろう。
コンサルタントの人も、その業界では当たり前の仕事をしているだけに過ぎないのだろう。

この悪の存在しない社会で、正しい問題の解決方法などないのかもしれないが、想像力を持つことで少なからず視野は広がるのではないか。
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