ときたまごsss

悪は存在しないのときたまごsssのレビュー・感想・評価

悪は存在しない(2023年製作の映画)
3.7
表層的なストーリーラインの部分は昨年10月日本公開の『ヨーロッパ新世紀/R.M.N』🇷🇴🇫🇷🇧🇪に驚くほど似ている😳
どこの地でもトップランナーたちが共通点のある問題意識や危機感を抱いているということの証左として、これを片付けてしまおうかどうか

巧の話し方!!これぞ!!

僕はタイトル『悪は存在しない』に込められている意味は、みなそれぞれが大小の差はあれど遅かれ早かれ悪なのだから、その程度の差で悪を糾弾することなどできない=悪は存在しない。という意なのだろうと安易に感じましたが、この挑発的なタイトルに過敏になって振り回されることにも気をつけなければいけないのでしょう(このタイトルに縛られて作中に悪を見出すことが観客にはできない)

本作のラストについては、終盤で黛が怪我を負うことが鍵かなと思います(読み解く必要があるとするならば)

今や世界的に評価されている屈指の現役日本人映画監督となった濱口監督の、ミニシアター支持、東京への文化一極化集中回避への取り組みには、僕も賛同したいです👏

余談ですが、鹿撃ちと聞くとやっぱり東出昌大が思い浮かんでしまいますよね(彼は『寝ても覚めても』のメインキャストでしたし)