このレビューはネタバレを含みます
緩急。冒頭の長い沈黙歌はその後のストーリーに引き込ませる。芸能事務所社員は住民からの手厚い洗礼を受けつつも、無口な便利屋と体験という対話を重ね、その町に馴染んでいく。命よりも大切な何かの存在はその男しかわからない。
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濱口竜介作品2作目。
序盤は前評判通りの鮮やかな絵と音楽の羅列に困惑しつつも、かなり引き込まれた。
水がきれいな町。それがどうしたと思うけども、それがその町の住民の誇り。上流は下流に対して責任を持つ。
突如現れる東京の街並み。普段とは違う見え方。人工物の集合体。
「若い人がチャンスを逃しているところを見ると、ぶん殴りたくなる」
なぜかこの言葉が印象に残った。なぜか。
ラスト。答えがあれば簡単。