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悪は存在しないのmikutyのレビュー・感想・評価

悪は存在しない(2023年製作の映画)
4.0
住民説明会のシーン。アリバイ的に行われ責任者が出て来ないことや、おとなしそうな女性が声をふるわせながら一生懸命訴える姿は最近自分が出た説明会と重なった。
「利害が一致している」と一方的に丸め込もうとする乱暴な説明と、終わったあとまず町長に挨拶しに行くところがいかにもな感じで笑ってしまった。

コロナ禍でやけにグランピング施設が増えていると思ったが、それぞれの地域で似たような思惑が人びとを振りまわしていたなら複雑だ。
「都会の人たちは日頃のストレスを全部田舎にぶん投げて帰る」みたいなセリフにごめんなさいと謝りたくなった。

あやしいコンサルタントと最後までどこか軽薄さがぬぐい切れない芸能事務所の男性担当者が良い味を出していた。
「ハッピーアワー」にも出ていた俳優さんたちをまた見られてうれしくなった。

さて、結末をどう解釈すべきか…

カメラワークに詳しい人に、車の後方からの撮影やオンライン会議後のPC越しの描写がどういう狙いとみられるか教えてほしい。
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