まず、際立つのは音である。
石橋英子とジム・オルークらによる、忘れられた淵で静かに逆巻く水流を音で掬ったような劇伴はもとより、物音の制御が細かく、明らかにデザインされている。雪を踏む足音、息遣い、銃…
彼はね、便利屋なんですよ、
という言葉がすんなり入ってきて、理解に役立った。
悪は存在しない、といいつつ常に居心地の悪いストーリーと、浄化するようなショットの美しさが自然に振りすぎず、人間の生活…
見慣れた長野の自然も、切り取り方で監督が観てる世界でこんなにも美しく思えるのかと感心する。
俳優の演技は素晴らしい。
映画を見終わった後も、ラストシーンが頭から離れない。ひたすらに批評とレビュー…
終わり方で思わず「なんでやねん」と思ってしまった。
どう考えても「なんでやねん」と思わせる作りだから「なんでやねん」でいいんじゃないか。
「この終わり方したらみんな『なんでやねん』て思うよね」「そう…
いかにも、なうさんくさと揺らぎをもつ大人と、花ちゃんの圧倒的なまっすぐさの対比。見終わってじわじわと花ちゃんを神的なものとして考え始めるくらい…
それにしてもみな台詞が聞きやすい。これが濱口作品の…
このレビューはネタバレを含みます
これまた癖ありな作品でした。正直、間の長さや展開の遅さは流石にきつかった。こういうシーンって、監督見てる時どう思ってるんだろう。5秒くらい切ってもいっかってならないのかね。まぁ自分の作品でもないから…
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