悪は存在しないの作品情報・感想・評価

久々に映画からぶん殴られた感じがした。『ハッピーアワー』くそおもろい！ってなってた時の感覚思い出した。
説明会のとこと車内の会話のとこ面白すぎ。
ラストに関しては衝撃はかなり強いし咀嚼中ではあるけど…

• #2024桂

ハマグチ作品じゃなければ、まちがいなく寝落ちしていたと思う。これまでにも好きになれない作品はあった。永遠に君をとか、不気味なものなど。それでも、あ、ハマグチ氏は今回ロマコメをやってみたかったのか、今…

〈備忘〉
共感したふりをする人の滑稽さといったらもう。。「その時鹿はどこに行くんだろう」に対して、「さあ、どこか別のところに行くんじゃないですかね」のあとの無言、からの煙草。耐え難さがすぎた。でも私…

取り上げているテーマ「悪は存在しない」は好き。助成金目的で開発を進めようとする企業と住民の対立構造も面白い。
でも、、映画として圧倒的につまらない。
のぺーっとした映像に演技。本気でやってるのか…？…

濱口竜介監督はやはりリアルな現実を切り取るのと、ライブ感を演出するのが上手い。
緩慢なカメラの動きに、演者のなるべく抑揚を抑えたような淡々とした台詞回しが、これが特別な非日常ではなく、あくまでも日常…

会話や言葉、動きがリアルすぎてすごい。言葉や行動もその理由があってわかるから、どう折り合いをつけるかが難しい。長回し、カメラの動きが面白い。優しそうで全く優しくない巧と、意地悪そうで実は変わろうとし…

自然の象徴かつ高いところから低いところへの不可逆な流れとしての水、神の使いであり追いやられる者としての鹿。固定化された二項対立ではなくてバランス・塩梅の話だからこそ誰も裁いてくれない。

車内での会…

最初の森の中から空を見上げて木の影のシーンが長い。子供の頃によく見ていた景色と思い出す。何も起こらない時間が長くて、ずっと何が起こるのかと緊張して一つ一つのシーンを丁寧に見ていた。
消えたはなちゃん…

どう考えても意図的にゴダールを意識したオープニング→タイトルの流れで、何かが始まる予感がした。デシーカのようなネオレアリズモのイメージを重ねていき、更には何か新しい地平を探らんとする意気込みを感じた…