2020

フェラーリの2020のネタバレレビュー・内容・結末

フェラーリ(2023年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

これ、人間を描くいわゆる偉人の伝記系作品だから、
車に全く興味の無い人がみても大丈夫な面白い作品だとは思います。
とはいえフェラーリに興味が無いとそもそも惹かれづらいってのはあるかもしれませんね。車好きでは無いけどアダムドライバー好きな方なら是非見て頂いて損は無いと思います。
フェラーリが企業としてある程度大きくなったらところから始まってるけど、個人的には工場が戦時中に爆撃されたり大変な事があったけど、こうやってサクセスしたっていうもっと前段の部分を映画化してくれたらよかったのにとは思ってしまった。

レーサーだった若い時のフェラーリがでて、オープニングタイトルが出てから本編に入ったら、10~20年くらいですかね?めちゃくちゃ時が流れていて、映画を観終わっての感想は、「その間の部分が見たかった」という風には思ってしまいましたね。
どうやってフェラーリを大きくしていったのかのプロジェクトX的な部分と、何故不倫していったのかの人間味の部分が、その時代を描く事でもっと作品に足せて奥行きが出ると思った。
ただそうなると2時間では収められないのだろうけど…。

逆に言えばそれだけ、アダムとペネロペの演技が良かったという事でもある。
(インディジョーンズみたいにCGで若返らせるとか手はあったとは思う。お金はかかるだろうけど。)




最初、ポルターゴ?が全然面会してもらえないのがよくわからなかった。
とにかくレーサーをコマと考えてる?のかなぁ。
レーサーを大切にしている訳では無いんでしょうね、、、。
と思ったけど、自分もレーサーだったから、レーサーに厳しくして、それでもくらいついてくるガッツがあるやつなのかどうか見極めていたのかもしれませんね。

それにしても映画を見進めていくと、ライバルのマセラッティと競り合ってる事がわかるけど、どっちも車体が赤いから、最初、情報がきちんと理解できず、???となった。
自分はそこまで車好きな人間では無いのでここが非常にわかりづらかった。
マセラッティの社長?ハゲてる人が、たぶんビジュアルを実際の人物に寄せてるんだろうけど、そんな事はわからないから、全然別のチームだったという事を理解するのが難しかった。

フェラーリに関して言えば途中、黄色い車体も出てくるけど、実際のレースには赤のマシンだけ登場するし、ここが非常にわかりづらかった。
史実ではそうなのかもしれないけど、多少色を変えるとか、何かやりようもあったのでは?と思った。

それか、黄色と赤で悩んだけど、「やっぱりフェラーリは赤だ!」っていうくだりを作る事も出来たと思う。
それこそ途中、レーサーたちとの会食の中で「ブレーキかけるな」みたいなパワハラシーンがあるけど、そことひっかけて、何故フェラーリが赤なのかをうまく説明する構成にも出来たと思う。


そして、ラスト近辺、衝撃の事故ですね、、、、。
こういう事もあって、その後、レース場がちゃんと作られるようになったのかなぁという事も思いました。
ただ、ちょっと事故シーンがCG感強かったかなぁ…。別にいいんだけど、気になる人は気になると思う。自分も少し気になった。


あと、超余談ですが、レース後のレーサーの顔が真っ黒になっている所は若干の見どころですね(笑)。


というわけで、総評的には、面白くないわけではないけど、なんだかのっぺりとした、いまいちクライマックスの無い作品だったなぁ…という感じの作品でした。


後で書く。
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